バルト三国の料理を作ってみた
ど、ども~。
世界の料理を作って、ちょろちょろ~とご紹介しております。9(キュー)です。
今回も世界のおいしい料理を作ってみたので、ご紹介したいと思います(^^)
19カ国目
リトアニアの料理を作っていきたいと、思います。
リトアニアはロシア連邦の西側、バルト三国の中で南に位置する国。西はバルト海、北はラトビア、東はベラルーシ、南はポーランドに面していて国土の98%が農地と森林に囲まれています。緑豊かな自然に恵まれながらも、中世の面影を色濃く残した街並みが多く存在する魅惑あふれる国。
首都のヴィリニュスは小さなローマとも形容され、かつてリトアニア大公国の王ミンダウガスの城が築かれ栄えた街で、歴史のある街。世界遺産のヴィリニュス歴史地区はヨーロッパの中でも最大級の面積を誇り、歴史的・文化的な見どころが満載。中でもカトリック教徒が多いリトアニアを象徴するように大小様々な教会が目立ち、すばらしい建築物と美しい街並みが特徴です。
リトアニアの中にあるもう一つの国。ウジュピス。
国といっても国際的には未承認であり、リトアニア自体からも国家承認を受けていない共和国です。そのため国境は開いており、パスポートなども必要ありませんが、独自の国旗と憲法もあります。もともとはヴィリニュス市内で治安の悪い地域とされていましたが、ソ連からの独立をきっかけにこの地を気に入ったアーティスト達によって1997年4月1日に独立宣言が行われました。4月1日というのがまたユーモアがありますよね。
かつて広大な領土を擁するヨーロッパ屈指の強国だったリトアニア大公国。領土を侵略しては奪い返す、その歴史の中で様々な地域の人々の往来があったことからも、周辺諸国と類似した料理も数多くありながらも独自の食文化を持ちます。
リトアニア料理の主食としては、パンが食べられています。特に黒いライ麦パンが好まれていて、バターを塗ったり、チーズを乗せて食します。
また、リトアニアの食文化の中でじゃがいもは重要な食材の一つで、じゃがいも料理が豊富にあります。有名なじゃがいも料理では挽き肉などの具材をじゃがいもの生地で包んだツェペリナイやじゃがいものお焼きベリナイなどがあります。
そんなリトアニアの料理で今回作るのは、
コルドゥナイ
という名前の料理になります。
コルドゥナイはリトアニア版水餃子で、サワークリームと共にいただきます。
ロシアのペリメニや周辺国でも同類の料理がありますが、リトアニアではコルドゥナイになります。餃子の生地に比べモッチリとした食感があるのが特徴です。
それではさっそく作っていきます
【材料】4人前
・合挽き肉 100g
・玉ねぎ 1/2個
・ニンニク 1/2個
・ローリエ 1枚
・ディル 適
◇生地(25個分目安)
・強力粉 200g
・水 80cc
・卵 1個
・塩 2g
◇ソース
・マッシュルーム 7個
・サワークリーム 60g
・生クリーム 60g
・茹で汁 100cc
・チキンコンソメ 3g
・塩 適
【作り方】
◇具材の準備
1 玉ねぎを粗微塵にカットします
2 ボウルに粗微塵にした玉ねぎ、合い挽き肉、塩胡椒を加え揉み込んでいきます
◇生地作り、成形
1 ボウルに生地の材料をすべて入れ、ざっくり混ぜ合わせます
2 ざっくりと混ぜ合わせたら、手根部を使ってなめらかになるまで捏ねていきます
3 生地がなめらかになってきたらラップをし、生地を寝かします
(夏場15分、冬場30分目安)
4 生地を寝かし終わったら打ち粉をたっぷりと作業台に打ち、綿棒で生地を2mm程目安に薄く伸ばしていきます。
5 薄く伸ばしたら直径6cm目安の計量カップやコップで生地をくり抜きます
7 餃子と同じ要領で生地に具材を乗せます
8 具材を乗せたら半月に折りたたみ、しっかりと縁を閉じます。縁を閉じたら、両端をつなぎ合わせて帽子状の形に整えます
◇生地を茹でる
1 鍋に湯を沸かし、成形した生地を5分程茹でます
◇ソース作り
1 オリーブオイルを引いた鍋に粗微塵したニンニクを炒め、香りが出たら、マッシュルームを加えます
2 マッシュルームが炒まってきたら生クリーム、コルドゥナイの茹で汁、チキンコンソメ、塩を鍋に加え、一度沸かします。沸かしたら最後にサワークリームを加えて再度加熱したら塩味を確認し、調整します
◇仕上げ
1 沸かしたソースの中に茹で上がったコルドゥナイを加え、ソースを絡めます。ソースが絡んだら器に盛り、最後に刻んだディルを加えて完成!
○挽き肉を詰めたコルドゥナイにマッシュルーム入りのさわやかなサワークリームソースがよく合い、刻んだディルがまたいい雰囲気を出してくれます。コルドゥナイの生地は日本の餃子よりもモッチリと食感があるので食べごたえがありますが、美味しいです!今回はサワークリームのソースで絡めてみましたが、茹で汁に塩味をつけてスープ感覚でいただくのも、よいかと思います(^^)
以上です。 ではまた!