マイルドカレー コルマを作りました
どうも!
9(キュー)です。
今回も世界のおいしい料理を作ってみたのでご紹介をしていきたいと、思います。
20カ国目はパキスタンです。
パキスタンは南アジア、中近東、中央アジアの分岐点に位置していて、北部はヒマラヤ山脈などの世界的な名峰が連なる世界で有数の山岳地帯。もともとはイギリス領インド帝国の独立運動の中でイスラム教徒とヒンドゥー教徒の対立があり、ヒンドゥー教徒の多い地域がインド、イスラム教徒の多い地域をパキスタンとして分離独立してできた国になります。
パキスタンは世界的文明のひとつ、インダス文明発祥の地。世界遺産にも登録され、インダス文明最大の都市モヘンジョダロの考古遺跡や標識遺跡として知られるハラッパーなどの遺跡が有名で、その他にもガンダーラの古代王国やムガル帝国など世界的に知られる文明があり、歴史的観光スポットが数多くあります。
首都はイスラマバード。1958年に遷都された新しい首都。人工的に作られた街なので、区画整理もされ、緑も多く綺麗な街と言われています。また、以前の首都カラチは国の南端に位置する港町。現在でも世界有数のメガシティとして、パキスタンの経済の中心地になります。その他にもムガル帝国の都として栄えた街ラホールなど様々な魅力を持った街が点在しています。どの都市にもイスラム教の礼拝堂のモスクがあり、歴史を刻む荘厳な雰囲気や建造物としての美しさなどを体感することもできます。
風の谷フンザ。
パキスタン最北の地で、1974年までフンザ藩王国が存在した場所。世界第二位の標高を誇るK2のあるカラコルム山脈に囲まれた標高約2500mの山間盆地にあり、その山の麓にある緑豊かな土地は桃源郷とも呼ばれているそうです。
かのジブリアニメの名作、風の谷のナウシカの舞台モデルのひとつになったとも言われている場所で、世界を巡る旅人にとって憧れの地とも言われています。
1947年、イギリスよりインドとは別に独立を果たしたパキスタン。歴史的にみても世界的な文明が存在し、アジアと中東を結ぶ分岐点としての役割があったことからも、インドやアフガニスタン、イランなど周辺諸国の影響を受けた料理が多く存在します。
よく食べられている料理としては、カレーやスパイシーな炊き込みごはんのビリヤニ、肉の串焼きケバブなどがあります。どの料理にもスパイスと肉が多く使用されますが、イスラムの国なので豚肉は食さず、マトン、ビーフ、チキンをカレーに入れたり、ケバブとして食されています。
そんなパキスタンの料理の中で今回作るのは、
チキンホワイトコルマ
という料理になります。
コルマはヨーグルトやクリーム、ココナッツやナッツ類をベースに作られるマイルドなカレーの総称でムガル帝国の料理が起源とされているそうです。
ふつうのカレーのようにスパイスも使用しますが、ヨーグルトやココナッツが入っているのでマイルドですが、コクがあり、より素材の味が楽しめる料理となっております。
それではさっそく作っていきます
チキンホワイトコルマ
【材料】2人前
◇チキンマリネ
・手羽元 6~8本(300~400g)
・ヨーグルト 130g
・ニンニク 1片
・しょうが 1片
◇コルマ
・玉ねぎ 1/2個
・アーモンドプードル(粉末) 20g
★クミンパウダー 2g
★コリアンダーパウダー 2g
★チリパウダー 1g
★オールスパイス 1g
・水 130cc
・鶏ガラスープの素 5g
・ココナッツミルク 130cc
・塩胡椒 適
・オイル 適
【作り方】
1 材料の準備
ニンニクとしょうがをすりおろし、玉ねぎは粗微塵にカットします
2 チキンのマリネの材料をジップロックやアイラップなどに入れ、揉み込み、冷蔵庫で1時間以上寝かします
3 鍋にオイルを入れ玉ねぎと塩をひとつまみ入れ、玉ねぎを炒めます。しんなりしてきたら★のスパイスを入れてさらに炒めていきます
4 スパイスの香りが出てきたら、そこにマリネした手羽元をヨーグルトごと全て鍋に入れ、加熱していきます
5 ある程度加熱したらそこに水と鶏ガラスープの素、ココナッツミルクを加え一度沸かしたら、最後にアーモンドプードルを入れて1時間目安で弱火で煮込んでいきます
(途中たまに混ぜ合わせます。ローリエなどあれば1枚加えます)
6 1時間程煮込んで鶏肉がとろとろと柔らかくなっていればOKです
7 最後に塩味を確認し、調整したら完成!
○まろやかなチキンスープで煮た手羽元は柔らかく、またアーモンドの風味がスープに溶け込んで濃厚だけどマイルドな仕上がりになりました。辛くないので日本人の味覚にも合うおいしい料理になっております。今回はふつうに白飯と一緒に食べましたが、相性はバッチリです。
そんなパキスタン風のコルマを今回はご紹介させてもらいました! それではまた次回!